2021年9月10日にアメリカ疾病予防管理センター(CDC)が発表したデータによると、新型コロナウイルス対策のワクチンを接種していない人は「ワクチンを(2回)接種した人」と比べて、新型コロナ感染・入院・死亡リスクがはるかに高いことが明らかになったとのことです。
CDCが発表したデータは2021年4月初旬～2021年7月中旬までの間にアメリカの13の地域で61万5000件以上の新型コロナの感染者、入院者、死亡者を詳細調査したものです。この調査結果はアメリカで新型コロナウイルスのデルタ株が登場以降に行われた同様の調査で最大のものとされています。
2021年4月4日～2021年6月19日までの調査では新型コロナ感染者の95％、入院者の93％、死者の92％をワクチン未接種者が占めているとのことでした。しかし、2021年6月20日以降は感染力の強いデルタ株の影響もあってワクチン接種であっても症例が増加しました。
それでも、2021年6月20日～2021年7月17日の調査結果では感染者の82％、入院者の86％、死者の84％をワクチン未接種の人が占めており、結局は「ワクチン接種済みの人は新型コロナに感染しにくい」ということがデータで示される結果となりました。
CDCによると、2021年9月10日から過去2カ月間の新型コロナの感染状況を見ても、ワクチン未接種の人は「新型コロナに感染するリスクが5倍」「新型コロナで入院する可能性が10倍」「新型コロナで死亡する可能性が11倍」高くなるという結果が示されています。
このため、CDCの取締役を務めるロシェル・ワレンスキー氏は「私達が伝えたいことは『私達人類はこのパ新型コロナ感染拡大を食い止める』ための科学的手段を持っているということです」と語り、「ワクチン接種は有効であり、新型コロナ感染後の重篤な合併症から私達を守ってくれるでしょう」と続け、ワクチンの有用性を説明していました。
