「マイニング使用はサポート外」SSDの保証条件を厳しくするメーカーが登場、「Chia」取引対策か

画像: GALAX

記事作成時点での仮想通貨マイニングのトレンドは「ビデオカードを使ったもの」が一般的です。しかし、密かにブームとなりつつあるのは「HDDやSSDを使用したマイニング」であり、知らない間にこれらの価格が高騰し、品薄状態となっています。これは取引開始が始まろうとしている「Chia」の影響なのですが、取引開始に備えて「SSDの保証条件」を厳しくする対応を見せるメーカーが登場しました。

記事作成時点で取引が盛んな「ビットコイン」や「イーサリアム」のマイニングはビデオカードの計算性能をフルに生かして行われます。このため、消費電力量が大きいことが問題の1つとされてきました。これに対して、仮想通貨の「Chia」はマイニングにHDDやSSDの記憶領域を用いて行うことで、消費電力量を抑えることが可能となり、CO2排出量を抑えることが可能なことが売りの1つです。

「Chia」の取引はまだ始まっていませんが、取引開始に向けた動きが盛んであり、中国を中心に仮想通貨マイナーの間でHDDやSSDが大量に購入されています。この結果として、HDDやSSDは世界的に品薄となり、価格高騰が起きました。

このような情勢の中、HDDやSSDメーカーも対応する動きを見せ始めています。いち早く動いたのはPCゲーマー向けの製品を扱うGALAXです。GALAXは仮想通貨「Chia」の取引開始に向けて、同社製のSSDを使用するユーザー向けに急きょ声明を発表しました。

画像: 影驰科技

GALAXは声明で「ユーザーが仮想通貨マイニングなどの用途で弊社想定を上回る負荷を弊社製SSDに与えた場合、『人為的な破損行為』であると判断します。このように弊社が判断した場合、保証サービスの適用は拒否いたします。なお、ユーザーの行為が『悪質なもの』か『正当なもの』かを最終的に判断するのは弊社といたします」と述べており、仮想通貨マイニングの用途で使用され、保証期間内の故障に対するアフターケアは行わないとのことです。

なお、このような声明を出すメーカーはGALAX以外にも複数出てくると見られており、保証条件の改定のみならず、HDDやSSD使用方法にも制限を課すメーカーも出てくることが考えられます。ただし、今後もHDD/SSDのマイニング用途での利用が増えてくることが明らかになれば、各メーカーから「マイニング用SSD」が登場する可能性も高いです。

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