インドのビハール州において、本物の警察署から約500メートルほど離れた場所に警察官を装った詐欺グループが偽警察署を8カ月間運営していたことが明らかになりました。この詐欺グループは偽警察署を運営していた期間中、地元住民の相談に乗る代わりに賄賂を受け取るなどを行っていたとのことです。
この詐欺グループはビハール州東部にあるバンカで活動しており、バンカ警察署から約500メートルほど離れた場所に偽の警察署を設営していました。グループのメンバーは実際の副検査官や副本部長の制服を着ていたこともあり、地元住民は彼らを本物の警察署の人間だと思っていたようです。
そして、署員に偽装した詐欺グループは地元住民と接触し、95ルピー(約162円)~4万7000ルピー(約8万円)の賄賂を報酬として受け取るかわりに、住民への仕事の斡旋やトラブル解決の相談を受けていました。これ以外にも政府が行っている複数のプロジェクトに対し「調査」という名目で費用を受け取っていたことも明らかになっています。
その後、偽警察署の存在を知ったバンカ警察は詐欺グループを摘発。同警察はピストル1丁、4着の制服、500枚以上の住宅制度申請のための申込書、銀行の小切手手帳、携帯電話5台、偽の身分証明書などが押収されました。
逮捕された詐欺グループのメンバーは5人いますが、うち2人の女性は詐欺グループに賄賂を渡して偽警察署での仕事を斡旋してもらっていたようで、逮捕されるまで「本物の警察署で仕事をしている」と思い込んでいたとのことでした。