Microsoftが「Siriの技術基盤を作った」AI企業を買収へ

AppleのiPhoneやiPadに搭載されているAIアシスタントの「Siri」は同社製スマートフォンの目玉機能の1つと言っても過言ではありません。このSiriの技術開発に大きく貢献したのがNuance Communicationsですが、Microsoftが同社に対して買収の交渉を行っているとの情報をBloombergが報じました。

情報によると、MicrosoftはNuance Communicationsに対して、160億ドル(約1.8兆円)を提示しているとのこと。この金額は2016年12月にMicrosoftが買収したLinkedInに次ぐ2番目の金額で、報道された2021年4月9日時点でのNuance Communicationの終値より23%高い額となっています。

Nuance CommunicationsはAppleのiOSやiPadOSに搭載されている「Siri」の技術基盤を構築した企業です。同社はMicrosoftにヘルスケア関連の技術を提供し、AIアシスタント技術の開発についても協力しているので、両社の関係は良好とも言える状況。買収合意に至る可能性は十分あると考えられます。

記事作成時点でMicrosoftおよびNuance Communicationsはこの報道についてコメントを出してはいません。