「結婚する意味あんの?」少子化著しい中国では「若者の結婚願望」も低いことが判明

中国国内における2020年の女性1人あたりの出生率が1.3人となっており、とんでもない勢いで少子化が進んでいるため、同国政府は「2人っ子政策」を廃止し、「3人っ子政策」の導入が決定されました。しかし、中国国内在住で18歳から26歳までの若者を対象に行われた「結婚意識調査」では散々な結果になっているとのことです。

光明日報に掲載された中国共産主義青年団(青年団)の調査結果では、中国の未婚の若者(18歳から26歳)3000人を対象に「将来、結婚したいと思いますか?」の質問を行ったところ、25%が「結婚しないと思う」、8.9%が「したくない」と回答し、若者全体で33.9%が結婚に後ろ向きな意識を持っていることが明らかになりました。さらに女性だけの調査結果を見ると「結婚しないと思う」「したくない」の合計が44%となっており、男性の19%に対して、非常に大きな値となっていることも特徴的です。

青年団によると、若者がこのように回答した理由についても記録しており「メディアや経験者の話を聞いて『結婚する』のが嫌になった」という意見や「良いパートナーを探すのが面倒くさい」と感じているとのこと。さらに、中国では女性の自立性も高まっている情勢の影響もあって「高学歴の女性で経済的に自立している人ほど『結婚したい』とますます感じない傾向にある」ことが指摘されています。

また、昨今のインターネットの普及による影響も大きいと見られており「若者の多くはインターネットの普及により、個人のキャリアアップや趣味に興じれるようになったため、現状の『自由度の高い』ライフスタイルを受け入れている傾向がある」と報告書では示されていました。

実際に北京で銀行員の仕事を行っている女性は「私は働き出したばかりで勉強しないといけないことがたくさんあります。このため、自身のキャリアアップに向けた勉強をしつつも、趣味の読書や仮想ペット育成アプリなどでワークライフバランスを保てる現在の生活にとても満足しています」と語っており、今の生活スタイルで十分満足度の高い生活ができているため、恋人や結婚相手をそこまで必要としていないようでした。

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