「上空で熱気球の上に立つ」フランス人男性が高度4016mの世界記録を樹立、前回記録を3倍以上更新

画像: BBC

28歳のフランス人男性が2021年11月10日に「上空で熱気球の上に立つ」というチャレンジで世界記録を樹立しました。今回男性が記録した高度は4016メートルで前回記録を3倍以上更新したとのことです。

今回記録にチャレンジしたレミ・ウーヴラールさんは闇雲にチャレンジして「4016メートル」を記録したのではなく、当初は「高度3637メートル」の上空で気球の上に立つことを目的としていました。これはフランス国内で放送されるテレソン(長時間のテレビ生放送:日本の24時間テレビに相当)の企画のために行われたチャレンジだそうです。

熱気球を操縦したのはウーヴラールさんの父親で気球の操縦にかけてはベテランの域に達しているジャン=ダニエル・ウーヴラールさんが担当しました。当初の目的の高度であった3637という数字にも意味があり、これはテレソンの電話番号「36-37」をもじっており、まさに番組のために行われたチャレンジでもありました。ちなみに、このテレソンは神経筋疾患の研究と病気に悩まされている患者を支援するために寄付を募る目的があるそうです。

今回のチャレンジについて、レミさんは「高度3500メートルに到達したとき、『これは4000メートルも行ける』と思いました」と語っており、チャレンジ中に手応えを感じたことから目標高度を超えて4000メートル超えに挑んだとのこと。なお、目標高度を超えてからは「興奮する気持ち」「無の境地」の双方が本人に押し寄せていたと述べています。実際にウーヴラールさんがこの記録にチャレンジしている様子はBBCが公開しているムービーで確認することができます。

ウーヴラールさんが世界記録を打ち破ったのは今回が初めてではなく、2020年には高度1217メートルの記録を叩き出していました。しかし、今回更新した記録は前回の約3.3倍上回る記録であり、大きな躍進であったと言えます。今後について、ウーヴラールさんは「来年のテレソンに向けて新しいチャレンジのアイデアがある」と述べており、また新しいチャレンジに挑む予定であると語っていました。