「地球規模でも稀な大移動」毎年5000万匹のカニが大移動するオーストラリアのクリスマス島

画像: Twitter(Parks Australia)

オーストラリアのクリスマス島では約5000万匹ほどと見られるカニが毎年大移動する様子を見ることができます。島内のありとあらゆる場所を尋常じゃない数のカニが通り抜けるため、カニの進行ルート上にある道路や橋は毎年この時期になると閉鎖されるとのことです。

オーストラリア北西部に位置するクリスマス島では「地球上でもっとも大きな移動」の一つとされる5000万匹のクリスマスアカガニが大移動する様子をみることができます。これらのカニは毎年10月~11月の雨季を過ぎた時期から一斉に住処の森から出発し、交尾や産卵のために国立公園の海に向かって1週間かけて行進を続けるようです。

オーストラリア国内の6つの国立公園や水族館、植物園の管理を行うParks AustraliaのTwitterアカウントが公開しているムービーではそんなカニたちが行進している様子を確認することができます。

Parks Australiaの別のツイートでは「クリスマス島ではクリスマスアカガニの移動が本格化しており、オフィスビルのドアをはじめ、いたるところにカニが現れるのです。私たちはカニたちの交通整理をしたり、道路に落ちたカニを集めたり、道路の閉鎖に関する最新情報を提供したりする仕事を行っています」と述べており、実際に職員がカニたちと格闘している様子の写真も掲載されていました。

この行進は雨季の際の雨量や月の満ち欠けの状況で決まるようで「海が引き潮になるタイミング」を完璧に見計らって、巣穴から出発しているとのこと。なお、2021年のクリスマスアカガニの大移動は11月末ごろまでに完了する見込みであるそうです。