「両手両足を縛られた」約800年以上前のミイラが発見される

画像: YouTube(Reuters)

ペルーの中央海岸で約800年以上前のものと推定されるミイラが発見されました。このミイラは両手両足がロープで縛られており、一見すると「強盗に拘束されたまま放置されミイラになった」ようにも感じられますが、実際は別の意味があるのではないかと考えられているそうです。

今回発見されたミイラは西暦1400年代にインカ帝国が台頭する前の時代にペルーの海岸と山間部の間に住んでいた人々のものであるとのことで、ペルーの首都リマの東部で発見されました。なお発見されたミイラの性別についてはまだ明らかになっていません。

今回の発掘に携わった考古学者のピーター・ヴァン・ダレン・ルナ氏は「このミイラはペルーのアンデス地域に住んでいた人のものと見られます。両手両足を縛られ、手で顔を覆っていますが、これはこの地域の葬儀の一種であると考えています」と述べており、ミイラはこの地域の儀式の一環で縛られているのではないかと説明しています。

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同氏は「今後は放射性炭素年代測定により、より正確な年代が判明するでしょう」とも続けており、記事作成時点ではミイラの年代を推測で算出していますが、今後はミイラの炭素の調査を行って、より正確な年代を把握する予定であると語っています。

なお、今回発掘されたミイラ以外にも、このミイラが埋葬されていたお墓の中には陶器や野菜の残骸、石器なども発見されているとのことです。