旅客機を緊急着陸させたパイロットが再離陸を拒否、理由は勤務時間終了のため

2022年1月16日にパキスタン国際航空のリヤド(サウジアラビア)発イスラマバード(パキスタン)行の便がキング・ファハド国際空港から離陸しましたが、悪天候のため、すぐに緊急着陸することになりました。その後、このパイロットは「勤務時間終了」を理由に飛行機の操縦を拒否したため、一部の乗客は怒り狂ってしまい、当局が介入する事態にまで発展したとのことです。

パイロットが再離陸を拒否したことで、このPK-9754便に搭乗していた一部の乗客は怒り狂ってしまい、搭乗中の飛行機から降りることを拒否したり、抗議行動をとったりする人も現れたそうです。

このため、今回の騒動に発展したときは空港警備員が出動することとなってしまいました。その後、この便に搭乗していた乗客にはホテルが割り当てられ、離陸準備が整うまで休息をとることを余儀なくされました。

このPK-9754便を担当したパイロットについて、パキスタン国際航空の広報担当者は「パイロットは本来『安全な運航』を第一に考える必要があります。当然、パイロットは飛行前に適切な休息をとることが重要となるのです。乗客の方には再度運航可能な時間になるまでホテルを取る対応をしています」と述べました。

なお、この便に乗っていた乗客はホテルでの休息後、同日の23時にイスラマバードに到着する便に搭乗することができたとのことです。