「茂みの中にライオンが!」住民が騒然とするも、実はただの買い物袋だったことが発覚

画像: Twitter (Kenya Wildlife Service)

2022年5月12日にケニアのマウント・ケニア国立公園から1キロメートルほど離れた場所で地元住民が「茂みの中にライオンがいる」と国立公園の管理・運営を行っているケニア野生生物公社(KWS)に通報されるというハプニングが発生しました。その後、現場に駆け付けた職員が調べてみると「茂みの中にライオンがいる」のではなく「茂みの中にリアルなライオンがプリントされた買い物袋が置いてあった」だけだったとのことです。

この日「茂みの中にライオンがいる」とケニア東部のメルーにある通報を受け、ムティリブ村に駆け付けたKWSの職員はライオンを外に誘い出そうとしたそうです。しかし、当のライオンは気にする素振りも見せなかったため、その様子を不自然に感じた警官が近づいて調べたところ、ライオンがプリントされた買い物袋であることが明らかになりました。

その買い物袋は近くの家の住民がアボガドの苗が乾燥しないようにするために使用していたもので、偶然にもライオンの顔がプリントされ、茂みから顔をのぞかせているように見えていたようです。これを見た近隣の住民はまるで「茂みの中からライオンが顔を覗かせている」ように見えたため、KWSに通報されることになってしまったのです。

KWSはこの一連のハプニングについて、Twitterでツイート。まず、通報当時について「茂みに隠れているライオンについて地元の人々から多くの通報を受けました。野生動物が人間との間でトラブルが起きないよう、私たちは急いで駆け付けました」と茂みに隠れているライオンの様子の写真とともに投稿しています。

そして、ライオンの正体が買い物袋であると判明した際は「職員はライオンがプリントされたバッグであることを確認しました。今回は誤報でしたが、住民と野生動物がトラブルを起こす前に通報してくれた方を称賛します」と投稿し、地元住民が自分たちで対処せず、KWSを頼る対応が素晴らしいと述べていました。