シンガポールでは気候変動の影響で水不足の脅威が高まっている状況にあります。このため、同国ではこの問題の解決のために、様々な取り組みを行っており、今回、シンガポールの水道局が「下水」を原料としたクラフトビールを販売するとのことです。
水道局によると、減量となる下水を処理し、「とてもきれいな水(NEWater)」にし、その浄化した水を使用してビールを作るそうです。つまり、シンガポールでは水不足に陥りつつある問題があるため、95%水からできているビールを作成するため、水自体をリサイクルしてしまおうとということなのです。
シンガポールでは以前から下水のリサイクルはすでに行われており、記事作成時点では下水を処理して作成した「きれいな水」を工業用や空調用に使用する水と再利用。また換気になると、下水を貯水池に戻して、その水を浄化し水道水としても利用しているそうです。
そんな下水を浄化した水をベースに作られたビールは「トーストしたハチミツのような後味」というのが売りで実際にこのビールを飲んだ男性は「確かに喉越しがいい」と語り絶賛しているとのことでした。